TOPページへ戻る 武田光弘 第6回個展 〜僕のいた時間 (Y)〜 |
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ごあんない 平成22年6月個展のご案内をさせていただきます。 2002年にパリへ行き絵を描く生活に入った時に、まず10年はいろいろやってみて、そのあと10年は自分らしい絵を‥などと、訳のわからないことを考えていました。気がつくともうその10年が近付いています。夢中という言葉どおりで、異郷を彷徨して過ぎた 、夢のような8年であった気がします。
そんなわけで今年の個展はまことに個人的な動機で、この間の日々を反省してみたいと思い、2003年に今は故人の山本平さんと一緒に行ったモレ・シュル・ロワンから、昨年のストラスプールまでの絵を並べる構成になっています。 ご来場下さった皆様がどんなご感想をお待ちになるか、ぜひ率直にお聞かせ頂いて、この後の10年(?)への指針にさせて頂きたいと楽しみにしております。 ご来廊を心よりお待ちしております。 平成22年5月14日 |
フランス北東部、アルザス地方の都市ストラスブールの、ノートルダム大聖堂屋上テラスからの風景です。
アルザスはフランスとドイツとの国境を流れるライン川に近い地方で、戦争のたびにドイツ領になったりフランス領になったりしてきました。
普仏戦争でフランスが負けたために、ドイツ(プロイセン)領に併合されることになった、アルザスのある町の学校の国語の授業で、先生が、明日からはフランス語を教えることができなくなることを生徒に伝え
た後、胸がいっぱいになり、「Vive
la France!(フランス万歳!)」と黒板に描いて、黙って“最後の授業”を終えるお話です。愛国心がテーマでした。 大聖堂は140mの塔を持ち、世界遺産の旧市街にそびえる
ストラスブールのシンボルです。 私は、昔から高いところからの眺めが好きで、初めての街では必ずと言っていいほど、その街の一番高い建物に上っています。きっとストラスブールの大聖堂で感じたような、ただ街中を歩くだけでは分からない、その街のもう一つの素顔 が見られるからかも知れません。 特に教会は、神に近づこうと高い尖塔を競って作ってきたのですから、塔の上からの風景は、神様や天使たちの目に映る風景だと思えば、まことに恐れ多い、ありがたい楽しみだと思っています。 古都ストラスブールのノートルダム大聖堂の屋上からの眺めを楽しんでください。 |